日本酒が送られてきたがもう限界かもしれない
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自宅のインターホンがなったので出てみたら、宅急便だった。
運送屋さんが苦しそうな声で『お届け物です』と巨大なダンボールを抱えている。見るからに重そうだ。
はて、こんなデカイもの発注した記憶ないぞ。妻が内緒で何か買ったかな。いやいや、こんなデカイもの内緒で買っても隠すとこないだろ。部屋狭いんだから。
おっと。ゆっくり考えてる場合ではない。そうこうしてるうちに運送屋さんのライフがゼロになりそうだ。受け取ると、重さがずっしりくる。そしてひんやりしている。クール便らしい。
受取人を見ると、妻の名前が書かれている。この重量でクール便・・・カツオでも一本丸々買ったかな。
おっと。ゆっくり考えてる場合ではない。運送屋さんが早く出発したそうにこちらを見ている。サインするの忘れてた。
サインを書きながら送り主をチラ見したところ、見覚えのある名前が。お義父さんだ。一瞬にして全ての謎が解けた。中身は酒だ。間違いない。
運送屋さんにお礼をして開封してみると、案の定だった。巨大なダンボールの四隅に一本ずつ一升瓶が配置されている。
驚きながらも中身を取り出してみると、獺祭が入っている。しかも二本。残り二本は飲んだことはない銘柄だったが、おいしそうだ。これはすごいな。
クール便できたわけなので、当然要冷蔵だろう。さっそくそれらを冷蔵庫へ・・・となるわけだが、よく考えると我が家の冷蔵庫にそんな余裕はない。というか一般家庭の冷蔵庫に一升瓶四本を収容するのは至難の業だ。中身を取り出すしかない。
!!
そうか。中身を取り出せばいいのか。
目をつけたのは野菜室だ。野菜たちにそんな上等な保存場所はいらないだろう。常温世界へようこそ。
5分後
我が家の野菜室は日本酒で埋め尽くされた。やればできるもんだ。しかし、もはや何も入らない状態となってしまった。
こうして我が家の冷蔵庫は限界をむかえた。(オチ弱め)